東京都中央区に位置する1.18haの近隣公園のうち、西側約0.2haの対象としたリニューアル設計である。
計画地は配置されていたアスレチック遊具が老朽化し、遊び場としての機能が著しく低下している状態であった。しかし、ビルに挟まれた敷地形状や草の生い茂る野趣的風情に、かつての子ども達の遊び場だった「空き地」を連想し、‘「空き地」空間の創出'’をコンセプトとした。
近年、画一的な遊具を配置しただけの魅力に欠ける遊び場が増加している中、子供自らが創意工夫することができる遊び場づくりを目指した。遊具は「空き地」をイメージさせるタイヤ、土管、築山、原っぱなどのデザインモチーフを取り入れたものとし、土管は無造作に配置、タイヤは固定されたタイヤタワーのほかにただ転がしておくなど、遊び方を限定せず子ども達の創造性を育む遊び場づくりに配慮した。
既存のターザンロープやクライミング遊具などの活用、ポイント的に植栽している樹形を保存継承など、リニューアルのメリットも最大限活かした設計となっている。
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