本作品は、開園60年以上経過している区立行船公園(3.0ha)の入口と広場を対象とし、改修を目的に設計したものである。
行船公園は、無料で入園できる自然動物園や平成庭園等があり、幼児から高齢者まで多世代に渡って人気の高い公園である。
その一方で、対象地は度重なる部分改修の結果、人や自転車、管理車両の利用動線の交錯や、日陰地におけるホームレスの滞在、公園施設の老朽化など公園利用上支障となる問題が顕在化していた。
そこで整備に当っては、安全性とあそびの魅力のバランスを図りつつ、多世代が利用できる空間を提供することを目標とした。
園外から園内へのアプローチ動線およびゾーニング計画を再編することで、浮浪者が滞在しにくい、安全で明るく、見通しの良い空間をつくった。また、大型の人研ぎ遊具(ジャンボスライダー)も安全性とあそびの魅力のバランスを図りつつ、改修を行った。 |