このビオトープは、荒川流域圏内の東京都江東区木場に位置している潟tジクラの工場跡地に面積約2,200uの一般公開された民間緑地として整備された。
本設計では、荒川流域圏の観点から、生態系サービスを都市住民に提供することが重要であると捉え、近接する平久川を軸とした生態系ネットワークの形成、荒川流域圏の遺伝子レベルの生物多様性の回復、地場材の活用、生物多様性と景観の両立を目指している。これにより、地域住民に永く愛される持続可能な場が形成されると考えた。
空間構成は、敷地に2つの池を設け流れで繋ぐ構成とし、地形と植栽の操作により水平方向に自然景観が重層する空間を形成した。また、平久川側の池周辺を保護区とし、一方の池の周辺を自然とのふれあう回遊空間を形成することで、人と自然の共生空間を目指した。 |