対象地は、屋敷の前庭であった敷地を平成17年に練馬区が買収して都市公園とした経緯がある。
本緑地は、地域住民が日常的に利用する比較的小規模の都市公園(種別:都市林)であるが、循環型社会形成への寄与、屋敷森を主体とした地域固有の風景の継承を目的に設計している。敷地内に多量に残存していた既存の自然石(合計96個、69.38t)及び、不定形な廃棄石材などの多種の形態・石質を持つ既存石材とコンクリート廃材を敷地内で分別した上で屋敷森の風格を継承・再構成するために利活用しており、積極的に地場の材料を用いた。
また、当社の提案により、都市公園では稀な設計監理を実現化し、施工者との協働のもとに整備を進めた。 |