江東区木場に位置する工場跡地で、ビジネス・商業複合施設へと転換を図る再開発事業の一部で、オフィス棟と商業施設に囲まれた、街区の中心となる広場の設計である。
センタープラザは、さまざまな施設に囲まれ、人が集まり交流できる場であると同時に、中心性を象徴する演出が求められた。
自由な人の行き交いとイベント利用に対応できる場として、石張り舗装の平坦な広がりを確保し、フロアスケープに円形のパターンを用いて中心・求心性を与え、その中心には舗装面から噴出する柱状・円形の噴水(ドライ噴水)を据えた。ドライ噴水は様々な表情を見せるようプログラムされており、夜間にはライトアップされ、また、波状舗装パターンに合わせ、床面照明を配置し、水の波紋を表現し、水の街の記憶を表現した。
センタープラザ北側に隣接するガーデンコートとの間には東側のオフィス棟と西側の商業棟を結ぶキャノピーを配置し、南北二つの空間を分節する役割を持たせた。 |